top of page
検索

直弼茶道の真髄(その2)

  • 執筆者の写真: 埋木舎
    埋木舎
  • 2023年1月5日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年5月6日

(本コラム記事は、サンライズ出版社『埋木舎で培われた井伊直弼の茶の湯』より、著者・大久保治男氏の承諾を得て、その一部を抜粋・記載するものです。)


【直弼茶道の真髄(その1)より続き】

… 茶の湯といふもの。むつかしき事もなく。いと安き上にもしやすきハ、その手前にても。さるというほとの法とてもなく。器ハもとよりあるかまかせて。あながち好にもあらず、竹一ふしの蓋置に、三つ四つに崩れたる茶入の。きたなげなるとも事たり。心ひつをたた実ニ。和ニ。閑ニ。かの囲炉裏といふもののかたへに。したしきかぎりふたりみたり打ちかたらふ。 菅根の長き日春雨。釜のにえ音しづかなるに。忍ふにつとふ軒の玉水。ほとほとと声そへ。

… まづしき人の。おのづから詫たる室に。あるじの心至りたるこそ、まことによけれ。 …… 囲炉裏の座にてハ。あだなる事ハなくて。すべて心易く。重しも饗せねハ。実の友誼の交りをなし。己か身の行にも。心をしつかにして。よきたつぎなるそ。此道の本意なりける。心清き法師もたけき物部も。貴き極ミ。賤きかぎりまでも。心の楽ミ猶まさるものハあらじ哉。

                                 柳和舎  宗観

(つづく)


 
 
 

Comments


© 2020 by Umoreginoya. Proudly created with Wix.com

注)本ページヘッダー下のデッキ写真は、彦根市フィルムコミッション室から使用許諾を得ています

bottom of page